7月19日 増沢川釣行

 何年ぶりかで訪れた川、良く通った川だがいつしか足が遠のいていた

て明日から3連休。本当なら今夜から遠征に出かけちゃうところですが、訳あってお酒を飲んでしまったので遠征は中止です。仕方がないので早寝早起きして出発することにしました。毎日真夏日が続く中、葦の茂った里川の釣りには行きたくないしなあ。僕はあの草いきれで窒息しそうになるんです。やっぱり、緑の中の涼しい清い流れで釣りしたい。となれば、岩魚だなあ。いろいろ考えた結果、行く先は舘岩川の支流、鱒沢川に決定です。でもこの鱒沢川、本流の舘岩川にC&R区間が設定されて以来、どう言う訳かあまり良い話が聞こえて来ません。あれほどこの川が好きだった弟でさえ最近は全く行っていないらしい。まあ、魚が居ないことは無いだろうし釣れなきゃそれでも良いや。涼しい綺麗な流れで爽やかな釣りがしたいのだから・・。早朝5時半に起床(本当はもっと早い時間に起きるはずだった^^;)して、そそくさと釣りの準備をして出発した。

の家から鱒沢川までおよそ4時間ちょっと、これからじゃ陽の中の釣りになってしまうけど仕方ないなあ。そろそろコンビにで朝食でも仕入れようかと思ったそのとき、頭の片隅に鮮明に浮かんだ映像は、居間のテーブルの上に置かれた僕の財布だった。間違いない、しっかり財布を忘れてきたのだ。「なんてこった、これじゃあ朝食はおろか入漁券も買えない」時計はすでに6時半を回っている。家まで戻って一時間、結局2時間遅れの出発となった。普通ならこの時点で本日の釣りは中止になる所だがなぜか今日のモチベーションは高い。早く涼しい流れと緑のなかでフィトンチッドに浸りたいのだ。

イワナ
釣れないだろうと決め込んでの入系だったのでちょっとビックリしたが鰭も大きく綺麗なイワナ

的地の鱒沢川にはお昼近くに到着、鱒沢川入り口の民家に寄って入漁券を購入しようと思い「こんにちは〜」と声をかける、戸は開くのだが返事が無い。まあ、田舎の家では良くあること、五回ほど声をかけるとやっとのことでお姉さん(いやおかあさん?)が出てきて「ただいま担当の者がいないので販売できません。もう少し下ると観光協会があるのでそこで購入してください」と言う。「担当の者・・って?」しかたがないので観光協会まで行ってまた戻ってきた。さて、久しく来ていないのでどの辺りから入渓したら良いのかすら忘れてしまっていたが、昔Bluebackさんが尺ヤマメを釣った堰堤の入り口を見つけそこから入ってみた。堰堤はすっかり砂が溜まりか細い流れが堰の部分に小さなプールをこしらえている程度だ。堰の上を歩いて川に入ろうとしたその瞬間、黒い影が走った。水深が1mも無いくらいのプールの小さな石の脇にその影はへばりつき身動きをしない。「岩魚みっけ!」と大きな声を出すと今度はニョロニョロと別の場所に逃げて行った。かくれんぼをしている場合じゃない。「いるじゃないか、ちゃんと岩魚が」魚がいないという先入観念を持っていたのですこぶる嬉しい。この砂の堆積した堰堤の岸沿いにか細く流れるその流れにフライを流した。一投目に岩魚が浮いてきたがフライを見切って水底に消えた。「やっぱりスレてるなあ」1m程上流にフライを落とすと今度はフライを咥えたようだったがすっぽ抜けた。何をしているんだか。それでも全く悔しくない、なんたって魚がいないと思っていた川でこの10mくらいの間に3匹もの岩魚を見たのだから俄然元気が出てくるのだった。

鱒沢川 鱒沢川 鱒沢川
堰堤はすっかり埋まり・・ この清い流れが鱒沢川の命 川原で昼食タイムを

イワナ
サイズは25cmくらいだろうかやはりこの川のイワナは綺麗だ

い流れの上は結構なポイントになっている。たたき上がりが好きな僕はフォルスキャストをしながら移動しながらポイントを見つけてキャストする癖が付いているものだからキャストに入る前に魚を蹴飛ばすことが少なくない。左足を踏み出したところで瀬尻の浅い砂利のところから上流の深みに向かって岩魚が走った。走ったと言うよりはフラフラと歩いていった。「あ〜あ、いたよ、こんなところに・・・」次のポイントでも同じようなところから同じように岩魚が走った。次のポイントもその次のポイントでも・・。「こりゃあ、参った」きっとあの浅瀬にいる岩魚は斥候なのだろう、不用意な釣り人をいち早く発見して本体に知らせるのが任務なのだ。すばやい斥候もいれば二日酔いの斥候もいるようだがこの連隊の布陣にはなかなか太刀打ちできない。

ょっと、深呼吸をして戦略をねった、ここからは忍者と化して岩陰に隠れ本体の中心を狙ってフライを送り込んだ。バシャ!とまるでヤマメのような出方をした岩魚は確実にこちらの手中に落ちた。なかなかどうして立派な岩魚だ。23、4cmはあるだろうか鰭もピンピンで美しい。そういえばこの川はこんなに深かったのだっけか?すっかり忘れてしまっていたがところどころ高巻きを余儀なくされる結構しんどい川だった。その後、忍者戦法で同サイズを釣り上げほくそえみながら上流に移動すると、前方に若い餌釣りのお兄さんが二人いるのを発見した。どうやら一人のお兄さんは釣った岩魚をシメているらしく何回も岩魚の頭をたたいていた。せっかくの渓流の素敵な雰囲気に包まれていた僕は思わず目を逸らし、崖を上りヤプを漕ぎながら道路に出た。今日の釣りはここで終わりにした。本流がC&R区間になった以降、餌釣り師達は支流へと追いやられているのだろう。C&Rのあり方をまた考えさせられた。今日は素敵な思い出だけを記憶に留め帰路に着いた。