5月1日 井出川そしてちょっとだけ夏井川釣行

 GW初日、先日来の大雨の影響はまだ残っている。

井出川
濁りは無いもののやはり大雨の影響は大きくかなりの増水だった

型連休となった今年のゴールデンウィークだけれどOwnerの休みはカレンダー通りなので今日が初日だ。28日からの大雨で県内の川はどこも増水中、特に会津は雪代も入っていて釣りになる状況では無い。既にGWを満喫中の弟に電話をしてみたところ、風邪をひいてそうで釣りどころではないらしいのだが、なにしろ言わずと知れた釣り馬鹿兄弟の事だからすんなりと釣行は決定した。しかし、前述の通り川は決して良い状態では無く、釣りになるかどうかも微妙な状況だった。結局は少しでも濁りと水量が戻りやすい井出川に行くことにした。川内村から井出川上流部を経て川沿いを下るが、ちょっとした空きスペースには車が停まっている。ほとんどが県外ナンバーである。いつものGWの風景ではあるものの大雨の影響もあってこの川に退避してきた御仁も少なくはないのだろう、川は久しく見たことのないほどの混雑だった。いつもの場所も既に車が停まっていて、入渓するポイントが見つからない。下流に向かって走り、駐車スペースを見つけるとそこから入渓することにした。

スミレ
野に咲く可憐なスミレの花。季節が夏に向かい始めている。

はり水量は多くドライフライの釣りには厳しいかもしれない。WETのフライボックスは持って来ていないのでここはドライフライで粘るしかないのだ。先行者が入ったこともあるだろうが予想通り全く反応が無く、嫌な予感が脳裏をよぎるのだった。これでハッチでも始まれば話は違うのだろうが、あれだけの大雨の後だけに羽化を待っていた虫たちも流されてしまっただろうからその期待も薄い。もっと上流の水深の浅い場所が今日は狙い目のはずなのだが釣り人が入っていたし・・・。どうにも作戦の立てようが無くフライを流し続けた。釣り人が川から上がり、もう少し水温が上がる午後になれば何とかなるかもしれない。

フライマン
魚は居るようだが活性がイマイチ

こへ両手で×の字を作り「ここは駄目だ!駄目だ!」と言いながら漁協の監視人のおじさんが近寄って来た。「え、何でここ禁漁区になったの?」と聞くと「違う違う、ここには放流していないので魚釣れないから、もっと上流に行け」とおっしゃる。話を聞くと「上流の橋からしか放流してないから上の橋の周りを釣れ。橋のあるところは魚が居るけど、橋と橋の間があまり長い場所には魚は居ないからあそこと、あそこが良いよ」なるほど、ご親切にありがたいのだがそんなことは百も承知でありますが、そんな場所には既に釣り人が入ってるって事ですよ。話好きの監視員のおじさんのマシンガントークは止まるところを知らず、僕らは川を上がって小一時間話を続けた。「朝早く、上流に入ったフライマンは結構釣れたって言ってたなあ。水温が低くて魚は底にへばりついているから何回も流さないと釣れないって言ってたよ」今日の状況じゃ確かにそうだろうな。「下の釣堀で釣り池洗ってたらイワナが大量に逃げ出して・・」「親戚の娘が釣りうまくてなあ、鮎竿何本も持ってて一人でどこまでも釣りに行くんだ・・今度大型の車買ってよ・・」話は尽きず次から次へと話が出て来る。そこに戻ってきた弟も加わり釣り談義となった。どうやらフライマンらしい神奈川ナンバーの車が一台寄って来て「日釣り券ください」と監視員のおじさんを占領されるまで続きそこでやっと開放されたのだった。(笑)

井出川のヤマメ
弟が釣った貴重な井出川ヤマメ。サイズの話は止めておこう。

らは少し上流に向かってから川に入った。やはりいつもより水量が多いのでポイントを絞りにくいのだが基本は増水する前の流れを釣るのが正しい。小さなポイントにフライを流すとパシッという派手なライズがあった。「小さい・・・」チビヤマメはフッキングこそしなかったが魚の姿をみて一安心した。流心に沈む大石の脇のちょっと流れがもたつく場所をフライ通ったとき水面下でヤマメが反転した。「えっ!」ちょっと戸惑ってロッドを起こすとガツンと言う手ごたえだけ残して水中に消えた。「しまった、油断した・・・」ここから先は上流の橋まで結構な距離があり監視員のおじさんが言っていたように魚影は全くと言ってよいほど見えなくなった。正直集中心が途切れ気味でどうにも気持ちが盛り上がらない。しばし川歩きを満喫する結果となった、結局は一尾のヤマメとも出会えず川を上がった。上流に入った弟も小型のヤマメ2尾と遊んだだけとの事で状況は芳しくない。 昼も過ぎたのでとりあえず昼食をとることにしたが弟も風邪の具合が悪くフラフラするとの事で昼食をとって薬を飲んだ後、今日の釣りを終了して自宅に戻った。まずい、久々の『ボ』だ。

ろいろと雑用を済ませて一息入れたあと、近場の夏井川上流部に遊びに行くことにした。時間は4時半、どうもこのまま『ボ』で終わるのは気分が悪く井出川のリベンジにしよう。近くにこう言う釣り場があるのが幸せではある。しかしそこにも釣り人は入っていた。僕は彼らの邪魔をしないように上流に移動し川に入った。水量はかなり多く若干濁りも入っていて気のせいかもしれないがどうも空気がおかしい気が仕方がない、何か生命反応を感じないのだ。

室原川
最後のヤマメはここから出た。見切られ続けた後遂に決着が着いた

イブニングの一番良い時間帯だと言うのに、ここ一番のポイントでさえ何の反応も起こらない。少し上流に釣りあがった所で初めてフライに反応があった。水面下でヤマメが反転しフライを吸い込むようなその反応は午前中の井出川のそれと一緒だった。ロッドをあわせるとガツンと言う手ごたえだけ残してやはり水中に消えていった。「なんだかな~」どうにも状況を把握し切れないまま上流に進んだ。同じようなアタックに対処できずにいよいよ最後のポイントになった。魚道脇の水路の中からフライに出たヤマメはフライの手前で反転した同じポイントに数回フライを流すとまた浮いて来たヤマメははっきりと見切って消えて行った。

室原川
夏井川のヤマメ。井出川のリベンジには程遠いのだった。

何が合わないのか分からないけれどフライは替えずにティペットをドレッシングし直した。ここのところ使っているV社のフロロカーボンのティペットは結んだ時には大丈夫でも釣りをしている間にコイルが出来てしまったりするのだ。良く見るとフライの手前にコイルが出来て水面に浮かびティペットの影を落としてしまっていた。僕は、指先でティペットをしごきコイルを解くともう一度同じ場所にキャストした。バシャッと言う音と水しぶきを上げて今度は間違いなくフッキングした。サイズはイマイチだが今日最初で最後の一尾。遂に『ボ』は解消した。果たして井出川のリベンジと言えるかは微妙であるけれど(笑)