5月4日 室原川釣行

 GW終盤。まだ水量は多いけどそろそろ良いだろうから。

マイフェイバリットフライ
めっきり目が見えなくなってきたOwnerはCDCウイングでエアロドライウイングををサンドウィッチしたウイングを良く使う

GWもいよいよ終盤だというのに4月末の大雨の影響が未だに消えない県内の各河川。今日は朝からポカポカ陽気で川が僕を呼んでいるし行かずにはいられない。しかし相変わらずフライボックスの中身がが心細いので、今日起こるはずのスーパーハッチに困らない分だけ急いでタイイングし、ウェットフライのBOXも忘れずにベストに押し込んだ。

室原川
すっかり広がった川幅に増水した流れにポイントを絞り込んで行く

的地はやはり室原川、水量は多いだろうがこの辺の川では一番安定しているだろうからね。午前9時半に現地に到着した、外気温は23℃と夏日の様相だ。既に何人かのフライフィッシャーが川に入っている、相変わらずのんびり屋のOwnerだけど焦ることはない、何しろ時間はたっぷりあるのだから。手始めにいつもの実績のあるポイントの様子を見てからその後の計画を立てることにしよう。今日は天気も良いので久しぶりに竹竿を持って来た、1日のんびりと釣りをするつもりなのだ。川はやはり水量が多く川幅自体が広くなった感じでフライをどこに流して良いか悩んでしまいそうだが魚が居るのは本来の流れの中か、増水から退避した岸沿いの小さなポイントに入っているか二つに一つだ。

室原川のヤマメ
ヤマメは増水した流れを避けて岸沿いの流れに定位していた。それでも活性は高かった。

ずは本来のいるべき場所にフライを流した。いつも魚が入っている場所からは全く反応が無い、先行者のためか水量のためかは分からないが、それならと岸沿いの細い流れにフライを流した。フライが落ち込みの肩にかかる直前でヤマメが浮いた。まるでスローモーションのようにフライを咥えたヤマメにスローモーションのようにロッドを立てると竹竿の先がギューンとしなった。流れが強いだけにヤマメの引きも結構強い、ネットに入ったヤマメは23cm程だったがもう少し大きいかと思うほどのファイトを見せてくれた。やはりヤマメは岸沿いのゆるい流れに入っていた。それでも小さな開きの落ち込みの肩の辺で流下する餌を待ち構えていて活性そのものは十分に高いのだった。流し終えたフライをピックアップする瞬間にチェイスするものだから「アッ!」と言う悲鳴とともに何匹かのヤマメを水底へと帰してやった。状況は大体掴めた、活性は低くないので上流の川幅の狭いほうがポイントを絞りやすいはずだ。上流にはフラフィッシャーが何人か入っていたのでこの辺で昼食をとってポイントを休めてから入渓することにしよう。そして、イブニングは下流の広いプールでスーパーハッチを相手に大ヤマメたちと遊ぶ事にするのだ。

室原川上流部
上流部は渓が深く水量も多かったがポイントは絞りやすかった。

後2時、昼食をとって少しのんびりとした僕はロッドを#2のORVISに持ち替えて急な崖を下り川へと降りた。やはり水量はいつもの比では無いが元々川原の無い流れなのでポイント自体がが変わることは無い、活性は高いだろうからストレスの無い釣りが出来そうだ。砂底の流れに足をとられながら、ウグイポイントを一気に抜け最初のポイントに立った。ここは深い流れの落ち込みの肩ギリギリのところにヤマメがついていてフライが落ち込みに落ちる寸前にアタックしてくる場所だ、僕は盛り上がった流心の右側にフライを落とした。フライが流れの肩にかかった瞬間、水面下でヤマメが反転したのが見えた、それはフライを見切った動作のようでもあり、「スレている・・・」一瞬、不安が過ぎった。3回ほど同じ場所にフライを流してみるが反応は無く次に同じ流心の左側にフライを流すと、小さな飛沫とともにグンという重さがロッドティップからロッドハンドに伝わった。「出が早いなあ」と呟いたとたんロッドのテンションが無くなった。完璧なタイミングで合わせたはずなのだけど何故だろうか、フックをチェックしても特に問題は無い。

室原川のヤマメ
悪戦苦闘の末の一尾。魚は居るのだが

すぐ上のポイントは沈み石の周りが良いポイントで良型も期待できる場所、フライは思った場所に上手に落ちて自然に流れて行く沈み石の右側の流れで良型のヤマメがフライを咥えたがグンとロッドティップが曲がっただけでフライは宙に舞った。「あ、デカかった!おかしいなあ・・・。」悲劇はこれに止まらず、次もそして次も続いた。結局6尾連続バラシというなんとも悲惨な出来事にもう一度フックをチェックする、「痛い!」人差し指にフックが刺さってフックポイントには問題無い事を確認した(笑)フックをはずそうとしたときフックのゲイプがわずかに開いたのを見つけた。見た目は広がっている訳では無いのだがテンションがかかったときに伸びるのだ、最近のシルエットやフッキング重視のフックはシャンクが細くゲイプも広いものが多くちょっとの無理でフックが伸びてしまうことが良くある。やはりスタンダードなフックが一番だなあと再認識した瞬間だった。

室原川ヤマメの捕食物
大雨の後の胃の内容物はヒゲナガトビケラや数種のマダラ類とシロハラコカゲロウ等全てニンフだった。

ライを交換し落ち込み付近の流れに乗せた開きにかかってフライが一瞬止まった時にヤマメが出た、今度は確実にフッキングした。やっとここで落ち着きを取り戻し、何尾かのヤマメを追加した。僕はこの辺のポイントは熟知しているので条件が悪くなければそれなりの釣りが出来るのだがどうしても釣れないポイントがある、本流が中州で分流しその下流で合流する小さなポイントに沈み石があってそこには数尾のヤマメが付いているのだが必ずといって見切られてしまうポイントなのだ。地形状ポイントの上流4、5mくらいの近場から狙うしかないポイントなのであちらからも丸見えに違いは無いのだがフライを流すとちゃんと出てくるのだが必ずと言って見切ってくれる。今日こそはと思い挑戦してみたが結果は創造の通り、「次回こそ」と今回も思う僕だった(笑)。そのポイントの上の長い開きで一尾追加、魚影は相変わらず濃かった。

計を見ると既に4時になっていた、そろそろイブニングタイム、このへんで川を上がりずっと下流のプールに移動した。移動途中何人かのフライフィッシャーを見つけた、珍しくフライフィッシャーが多いのもゴールデンウィークだからなのだろうか、下流のポイント近くに車の姿は無くこれから始まる(・・・であろう)ゴールデンタイムに期待をはせて支度を整えロッドをReviewの8半に取替えて入渓点に向かった。入渓点近くの橋に差し掛かった時、橋の下に釣り上がって来るフライフィッシャーを発見し愕然となった。「あ〜終わった・・」車も見当たらないから下流から釣り上がって来たのだろうか、しばらくその釣りを眺めていたがいつまで見ていても仕方が無いのでイブニングは諦め本日の釣りを終了した。何とも後ろ髪を引かれる思いだったが次回に。

しぶりにバンブーロッドを振ったがやはりグラファイトのロッドには無い釣り味が楽しかった。魚が乗ったときのあのギューンという引き込まれかたはグラファイトのグンとかガツンとか言う感じとは一味違う安心感を感じることが出来る。キャスティングも同様でティップでフライラインを弾く様なティップアクションのロッドと違いラインの重量がしっかりとロッドに乗ってロッドのしなりが自然とラインループを作り出すような感触が実に気持ち良いのだった。少し広めのゆったりしたループで釣りをしているとなんともリラックスした気分になっていつもの神経質な釣りとはひと味もふた味も違っていて、「あ〜、こういう釣り方が僕の釣り方だったんだ」と再確認した。