第五章 いろいろなキャスティングがある(その4)

もうすっかり一端のフライフィッシャーになった僕らだがフィールドに出ると思いもよらない自然のパワーに振り回されたりするのだよ。特に風はフライフィッシングの強敵なのだ、軽いラインとフライはいとも簡単にポイントをはずれ遥か彼方のブッシュを釣ったりひどいときには自分の耳にピアスのごとくぶら下がったりするものだ。強敵はそんな自然の悪戯だけではなく、目指す鱒達が棲む川はそれは複雑な流れによって守られていて、ちょっとでもフライを流す道(ドリフトレーンと言う)を間違えると鱒を魅了するはずの毛鉤は水流れに引かれてあらぬ動きをしてしまう(ドラッグがかかると言う)。これはこれで鱒達にアピールすることもあるのだが、大抵の鱒達はこの不自然な動きを嫌い水底へと消えていってしまうのだ。

これらの天敵にどう対応するかで可愛い鱒達に対面できるチャンスが大いに変わるのだよ。研究を怠るべからず。

 
天敵の種類
これらの敵は大きく二通りに分けられる
1.風や障害物などのキャスティングを邪魔する外敵
2.水流などのフライの流れを邪魔する敵

これらの敵を交わすためにさまざまなキャスティング方法が考えられた、よく使われるテクニカルキャスト(トリックキャストなどと呼ぶ御仁も居る)を紹介しよう

静かなキャスティングのために
フライラインのピックアップ

ラインのピックアップは静かに速やかに行われるべきだ。だから有効なふたつの方法を紹介しよう。

ロールピックアップ(エリアルロールキャスト)
ロールピックアップは文字どおりロールキャストをピックアップに使うテクニックだエリアルロールキャストによりフォルスキャストに繋げることもプレゼンテーションに使うことも可能だ。

■ロールピックアップを動画で確認する

スネークロールピックアップ
キャスターの前面にサークルを描くためロールピックアップよりもすばやいピックアップが可能となるの。渓流のたたき上がりにはこのピックアップが有利。

■スネークロールピックアップを動画で確認する