Tips & Contrivances

魚と戯れるための様々なテクニックと小技がある

■Webキャスティングレッスン1

 

■unit1 座学「フライキャスティングを始める前に」

1.ロッドアクション

これからキャスティングを覚えるためには当然ながらフライロッドが必要になりますが単にロッドといっても種類があるのをご存知でしょうか?番手の話ではなくロッドの特徴、そう「ロッドアクション」て呼ばれていますね。キャスティングを覚える前にその話をしておきましょう。後々、必要になってくるでしょうからね。

ロッドの性能を表す表現にはいろいろな呼び方が使われます。ファーストアクション・スローアクション・ティップアクション・バットアクション・パラボリックアクション・ファーストテーパー・スローテーパー・フルフレックス・・・。いやいや、何のことでしょうか?これらの言葉がキャスティングの理屈をややこしくしている大きな要因だと思います。レッスンを始める前にそこのところを整理しておきましょう。

  ロッドのアクションは一般的に次の3つの言葉で表されます。

 ●ファーストアクション(ロッドの曲がりが復元する時間が速い)

 ●ミディアムアクション(ロッドの曲がりが復元する時間ファーストとスローの中間)

 ●スローアクション(ロッドの曲がりが復元する時間が遅い)

これらの呼び方はロッドの復元力(復元速度)によって分類されたものです。これは、フライラインの放出速度に重要な影響を与えると共に、キャスティングの方法にも微妙な違いが出てきます。

もうひとつ、ロッドの曲がる部分を基準にして分類する方法があります。一般的に次の3つの呼び方をします。

 ●ティップアクション(ロッドの先端部分から曲がる)

ファーストアクション

 ●ミディアムアクション(ロッドの中央部分から曲がる)

ミディアムアクション

 ●バットアクション(ロッドの根本部分から曲がる)

バットアクション

これらは、先述のロッドの復元力の分類に対応させて使われるのですが、スローアクション=バットアクションと言い切るのには少々、無理があります。

そのほかには、ロッドの曲がる形状(ベンディングカーブ)による分類があります。パラボリックアクション(ロッドの曲がった形が放物線)とかフル・フレックスなどと呼ばれるのがそれです。

ファーストアクション・スローアクションと混同しやすい呼び方があります。ファーストテーパー・スローテーパーと呼ばれるのがそれで、ロッドのアクションを意味するのではなくロッドのティップ部分とバット部分の太さの比率(テーパーデザイン)によって分類される呼び方です。

 ●ファーストテーパー(ティップ部分とバット部分の太さの比率が大きい)

 ●スローテーパー(ティップ部分とバット部分の太さの比率が小さい)

昔は、ファーストアクション=ファーストテーパー・スローアクション=スローテパーと言うのが当たり前だったのですが近年は一概にそうとも言い切れなくなっていますね。

どうですか、それぞれの呼び方の整理はついたでしょうか。当スクールでは、キャスティング方法に直結する復元速度による分類を用いてレッスンしていくことにします。

2.グリップとスタンス

フライロッドの握りかたにもいろいろな方法がありますがこのスクールでは親指をグリップの真上に置く「サムオントップ」というグリップを推奨します。キャスト時に手首が不要に折れるのを防止するためとロッドコントロールに優れているためです。そのほかのグリップは当スクールを卒業してから覚えましょう(^^;

スタンスも同様に目標に向かって正対する方法や左足を前にして体を目標に横に構える方法その反対の方法などありますが当スクールでは目標に正対するスタンスをとります。これは目標に向かって横向きに立つとロッドの移動距離を長くできるためロングキャストはしやすいのですが、その分ロッドの直進性が悪くなったりするのを防ぐためです。

 【サムオントップ】

サムオントップ   サムオントップ2
3.キャスティングの秘密

キャスティングについては、いろいろな教本にも書いてあるとおり「ロッドを真っ直ぐに振る」ということが一番重要なポイントなんですが、当スクールでは少し目線を変えて理屈をくつけてみましょう。

ロッドを真っ直ぐに振ることも大事なポイントですがもっと大事なポイントがあります。下の写真を見てください。

リストダウン

 

リストオープン

リストダウン 矢印 リストオープン

キャスティングの最初と最後はリストダウンとリストオープンによって完了します。フォワードキャストでラインにパワーを与えるにはリストダウンを行います。バックキャストでは閉じていたリストを開くことによって、ロッドティップのバイブレーションを吸収しします。このリストダウンとリストオープンのタイミングがスローアクションとファーストアクションのロッドでは少し変わってきます。

【パワーゾーンとドリフトゾーン】

バックキャストの始めから徐々にパワーが加わりパワーゾーンの最後でロッドが停止します。しかし、急激に停止するとロッドティップがバイブレーションを起こすことでリリースされたフライラインが波打つ(スラック)などの弊害がでます。パワーを抜いた時点からさらにロッドを移動することによりバイブレーションを吸収します。この移動範囲をドリフトゾーンと呼んでいます。フォワードキャストでも同様にドリフトします。このパワーゾーンの作り方がロッドアクションによって微妙に変わってきます。具体的には下に記述したとおりリストダウンとオープンのタイミングを変えることで行います。

ゾーン

【スローアクションのロッドの振り方】

スローアクションのロッドはロッドの曲がりが大きいのでキャストの開始または終了時(ロッドが曲がっていない状態)とロッドの移動時(ロッドが曲がっている状態)のティップの高低差が大きくなることから、仮にグリップを水平移動させると移動中のティップの位置が極端に低くなってしまいます。

復元に時間がバックキャストのスタートではロッドはティップ部分を曲げる様に、早めにリストをオープンにします。フォワードキャストではリストダウンを早めに完了し、ロッドのティップ部分を曲げてやる意識を持ちます。移動距離(ドリフトゾーン)はやや短めになります。

【ファーストアクションのロッドの振り方】

バックキャストではパワーゾーンの最後までリストダウンをしたまま移動する様にしてバット部分からロッドを曲げるイメージを持ちます。フォワードではリストダウンの開始時期を若干遅らせ、バット部分を曲げてやる意識を持ちパワーゾーンの最後にリストダウンを行います。

詳細はunit6で学習します。

unit1では、今後のレッスンに必要な基礎知識を学習しました。次回のカリキュラムはunit2実習です。お楽しみに。