Tips & Contrivances

魚と戯れるための様々なテクニックと小技がある

■Webキャスティングレッスン2

■unit3 座学2「ロングキャストのスタイル」

1.キャスティングのスタイル(ストロークに注目したキャスティング)

それでは実際のキャスティングを見てみましょう。それぞれロッドハンドの動きとリストワークを比較してください。私は好みもあるのですが、ミディアムアクションのロッドこそキャスティングの練習には向いていると思っています。その理由はリストワークやロッドハ ンドの使い方を変える事でナローループからワイドループのキャスティングまで自由に対応できるからです。あくまでもディスタンス競技の練習ではなく釣りの為の練習なのでいろいろなロッドを使う事を考えればいろいろな振り方を覚える事はとても有効だと思っていま す。

A.ショートストロークでのロングキャスト

ショートストロークでのロングキャストは最後にシュートと言う作業を加える事が有効です。なぜならショートストロークでは長いライ ンを空中に保持する事が難しいため最後にラインにパワーを与える事でラインを遠くまで飛ばしてあげる事が必要になるからです。当然 ロッドハンドの動きも速くなり、ホールのタイミングも難しくなります。(ホールについては別途後述します)そして短いストロークで ラインにパワーを与えてやるためのリストワークが必要となってきます。小さいモーションからのロングキャストは格好が良いので一時 期はこればかりしていたのですが、筋力の弱まる昨今はもっと楽なキャスティング方法をとっています。この方法は最終章で紹介します のでお楽しみに。ショートストロークのシュートでは当然ながら長いストロークがとれません。後方までロッドを送ろうと意識するとロッドは手首を中心に回転し結果オープンリストになってバックキャストでワイドなループが出来、シュートに運動エネルギーが生かされなくなります。

B.ロングストロークでのロングキャスト

一方ストロークが大きくなると当然ラインに伝わる運動エネルギーが増えるので空中に保持できるラインの長さが長くなります。結果と してシュートをしなくても遠投が可能になるのでトラブルも少なくて済みます。シュートを加えれば更に遠投が可能と言う事になります 。ラインが長い分ロッドハンドの動きもゆっくり出来るので最適なホールのタイミングを見つけやすくなります。ただし、長いラインを 操ると言う事はそれに伴う物理的なトラブルも増加する事を理解しましょう。例えばラインのベリーが下がってしまい後方の地面を釣っ てしまうなど。ショートストロークに比べるとラインの転換のタイミングが特に重要になります。

1.ターンオーバーのタイミング

さて、ここまで、キャスティングの特徴について解説してきましたが、ロングキャストをトラブル無く実施するためにもう一つ大事なことがあります。それはラインのターンオーバーのタイミングです。フォワードキャストからバックキャストに移るタイミングを考えてみましょう。

長いラインをフォルスキャストするとロッドから出ているラインが長い分、ライン重量が重くなるのでベリーが下がってしまいます。最悪、前方の地面をフライが釣ってしまうと言うことになりかねません。そこでなるべくベリーが下がらない方法を考えてみるとフライラインをターンオーバーさせるタイミングが重要な事に気付きます。リーダーがターンオーバーした時点でラインに与えられた運動エネルギーはゼロになります。この時点でフライラインは重力に引かれて地面に落下する事になります。落下し始めてからバックキャストを行うと当然ながらフライも低空を飛ぶことになりトラブルのリスクが高くなります。特に縦振りのキャストの場合ロッドティップがフォワードの低い位置からバックの高い位置に移動することによりフライラインは下方に向かう弧を描きながらピックアップされる形になるので更にそのリスクは増加します。

それではもう少しタイミングを調整てましょう。たとえば運動エネルギーがゼロになった瞬間にバックキャストに入ったとしましょう。一見それが正しいタイミングに見えない事もないのですが、実は、ロッドハンドがバックキャストの動作に移ってもその運動がロッドティップに伝わるまでには若干の時間がかかります。ロッドは曲がるからです。スローアクションのロッドになればそれは更に顕著に現れます。具体的にはラインがターンオーバーし運動エネルギーがゼロになると、ロッドティップが復元するので若干ながらラインはロッドティップに引かれ後方への運動エネルギーが発生します。すぐに停止しラインは落下し始めます。この時点でバックキャストの動作に入ると、さらに遅れてラインが引かれ、いわゆる2段振りになってしまい、フライラインはS字型を描きリーダーが垂れ下がってしまいます。ここで解ることはフォワードキャストでロッドを停止した後、ロッドティップが復元動作を始めてからバックキャストを行うのはタイミング的に遅すぎるという事です。

二段振りそれでは、一番良いタイミングは何所にあるかと言うとラインがターンオーバーして運動エネルギーがゼロになる寸前、ロッドの停止によりロッドティップが反動で曲がり始めた時からロッドティップはバックキャストの準備に入っているようにすることです。ロッドを停止した時点ですでにバックキャストのタイミングに入っていなければ前述した2段振りを引き起こしてしまうと言う事になります。<Fig3.>運動エネルギーがゼロになる時間をなるべく少なくしてやることでベリーの下がらないキャストが可能になるのです。但し、早すぎるターンオーバーはご存じの通りテーリングを起こしたりしてラインのトラブルを招くので、その一瞬のタイミングの見極めが重要になります。

ロッドワーク

Fig4は、スローなロッドを使用している時などに有効なロッドワークです。それではラインが落下しないターンオーバーの瞬間をVIDEOで確認しておきましょう

☆ターンオーバーのタイミング