福島の渓流

 うつくしまふくしまの渓流と魚たち

福島県は、新潟県側の『会津地方』と太平洋側の『浜通り地方』、その間を結ぶ『中通り地方』と縦に3つの圏域に分かれています。地形的には県の中央に位置する奥羽山脈を境に西側は越後山脈までを『会津地方』、その東側の阿武隈高地までを『中通り地方』、阿武隈高地から太平洋側の『浜通り地方』と分けており、それぞれ『会津地方』は阿賀野川水系の一級水系を1本、『中通り地方』はの阿武隈川水系と県南に位置する久慈川水系、那珂川水系の3本の一級水系、浜通りは36本の二級水系を持ち、一級河川339本と二級河川161本の合せて500本もの法河川を有する大自然に恵まれた県です。東西に広い福島県は3地方それぞれ特有の気候と地形による独特の文化が発達しており、釣りに限らず歴史や文化を尋ねる旅もお薦めです。『会津地方』の川は豪雪地帯の高山を切り開いて流れる割に、なだらかな川が多く、反して太平洋側の温暖な『浜通り地方』は阿武隈高地と太平洋との距離が短い事もあり急峻な山岳渓流が多いのが特徴である。温暖な『浜通り地方』は4月の解禁からドライフライの釣りが楽しめるのに対し、雪深い『会津地方』では5月過ぎまで雪代が入る川も多く、本格的にフライフィッシングが楽しめるのは6月頃と言うシーズン格差も楽しみの一つとなっている。

残念ながら、2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故により、『浜通り地方』の鮫川水系、夏井川水系と県南に源を発する久慈川水系を除く太平洋側の河川と、『中通り地方』を宮城県まで縦断する阿武隈川水系は現在も禁漁となっているため、『会津地方』の釣りに期待するばかりであるが、東日本大震災と同年7月に起きた新潟・福島豪雨では伊南川・只見川流域の地区に大災害をもたらしたのをはじめ、2015年9月には関東・東北豪雨により舘岩川流域にも甚大な被害を与えるなど近年の異常気象が各地の河川に及ぼす影響も気になるところである。だが、河川の修復も急ピッチで進み、新潟・福島豪雨で閉ざされた只見線が復活する事が決定するなど明るい話題も多く、近隣の市町村の復興にかける意気込みは相当のものがある、釣り人の皆さんには、是非とも足を運んでいただき、地域と触れ合っていただきたい。

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